県内私立上位校の入試状況 2024年版

私立上位校の入試状況

千葉県内の私立高校は入試の選抜方法によって次の2つのグループに分かれます
 1.入学試験の成績で合否を決める高校
 2.中学校の成績で合否を決める高校 (入試相談のある高校)

実は県内私立高校の大半は2のグループに属しています
このグループの高校では12月の入試相談でほぼ合否が決まっているため
偏差値も合格発表も意味がありません(そもそも合格発表の掲示などなかったりします)
(この中には試験で合否を決める入試(フリー受験)を並行して実施する高校もあります)
 

1のグループの高校はいわゆる上位校で、以下の8校のみです
渋谷幕張・市川・昭和秀英・専大松戸・日大習志野・芝浦工大柏・成田・麗澤

このうち公立上位校との併願者が多いのは
 私立1番手校 … (渋谷幕張)・市川・昭和秀英
 私立2番手校 … 専大松戸・日大習志野・芝浦工大柏  の6校です

この中で、2番手校の3校は入試が2日間あり(2024年より日大習志野も2日間になります)
1日目だけ受験・2日目だけ受験・2日とも受験の3パターンの受験者が存在します
高校から公表される受験者数はのべで、合格者数は実数なので入試状況が明確ではありません
2日とも受験すると受験者数は2名になるのに、合格・不合格は1名でしか発表されないのです

しかもスライド合格とか、複数回受験に優遇があったりして、わかりにくさ倍増です
正直、公表されている数字では実質的な倍率はまったくわかりません
(学校説明会に行くとそれなりに説明があるのかもしれません)

そこでここでは1番手校の3校のみ掲載します

入試結果に掲載しているVもぎ偏差値は2023年入試向け偏差値です
23年の結果を踏まえて、24年向けは若干変更されている可能性があります
私立の場合、Vもぎは実際の入試問題に比べて易しすぎるので偏差値はあくまでも参考程度に見たほうがよいでしょう(実際の対応力は過去問のほうがわかります)
 

私立1番手校の3校はレベル差が大きいため、受験校選択に悩むことは少ないと思いますが
3校の違いがわかりにくいという方は、大手塾の合格者数を見るとわかりやすいです

着目するのは次の3塾です(合格者数は各塾のホームページより)
早稲田アカデミー … 開成・早慶付属など難関国私立高に強みを持つ東京が地盤の塾
市進学院・京葉学院 … 公立高校に強みを持つ千葉が地盤の塾

渋谷幕張 (合格者261名)  早稲アカ108名 京葉26名    市進19名
市川 (合格者695名)    早稲アカ167名 京葉102名 市進68名
昭和秀英 (合格者670名)  京葉178名 早稲アカ129名 市進93名

早稲田アカデミーHP掲載の合格実績には子会社のQUARDが含まれていますが
QUARDは県内のみに拠点を持つ公立メインの塾なので、早稲アカとは傾向が異なります
したがって、早稲アカの合格者数はQUARDの分を除いたものを掲載しています

渋谷幕張は早稲アカの圧勝です(京葉と市進を合わせても早稲アカの半分にもなりません)
このことから、公立との併願者よりも難関国私立との併願者のほうが多いことが考えられます
当然のことながら、難度の高い問題への対応力のある生徒が多いでしょう
もはや公立の併願校とは言いにくくなっているため、上の私立1番手校の中で( )をつけました

対して、昭和秀英は京葉や市進が勢力を保っているので、公立との併願者が多いといえます
(とうとう今年は市進が早稲アカに抜かれてしまいましたが)
レベルの高い問題も出題されますが、難問を数多く訓練してきた生徒は多くはないでしょう
むしろ、みんなができる問題を落とさないことの方が合格につながるはずです

市進と京葉を合わせれば早稲アカと拮抗する市川は渋幕と秀英の中間だといえるでしょう

「さくらの主観」は千葉県の教育界に30年以上関わってきた私が思うことを書いたものです
客観的な事実とは違っている場合もありえます、あくまでもさくらの主観として見てください
 

>>渋谷教育学園幕張高校

>>市川高校

>>昭和学院秀英高校

 

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