渋谷教育学園幕張高校

2023年入試結果 (数字は同校ホームページより)
Vもぎ偏差値 60%72 80%75

前期 学力選抜 定員55名 受験者669名 合格者235名 実質倍率2.85倍
(定員には帰国・特別活動含む)

後期選抜は実施しません


過去5年間の合格者数と倍率

前期 (学力選抜)
2019年 207名 3.24倍
2020年 239名 2.48倍
2021年 252名 2.38倍
2022年 231名 3.10倍
2023年 235名 2.85倍

2022年は6年ぶりに受験者が700人の大台を超え、倍率は3倍を超えました
23年は受験者を46名減らし3倍を割りましたが、楽になったといえるレベルではないでしょう
市川や秀英の倍率が1倍台なのを考えると、渋幕の別格さが際立ちます

渋谷幕張は2019年のように内進生の人数の関係で合格者を絞ることがあります
説明会などであらかじめ内進生情報を入手できると安心でしょう
(募集定員が少ないので合格者が数十名増減しただけで倍率に大きく響くのです)

2023年は東大74名、国公立大医学部38名と県内では別格の学校です
もはや日本一の共学校といってもよいでしょう

たとえ倍率が低めの年でも、受験者層は最難関レベルなので合格は容易ではありません
都内難関国私立校との併願者が多くいるため、公立高校の併願校としては使いにくい(合格を見込みにくい)学校だと考えたほうがよいでしょう
 

さくらの主観

他人から聞いた話なので信憑性は怪しいですが…
京葉線が開通する前、千葉県は幕張の埋め立て地に新都心建設を計画していましたが、文教地区に配置する学校の誘致に難儀していたといいます
放送大学・神田外語大学と千葉東から看護科を独立させた若葉看護高校の設置は決まったものの、少子化が目前に迫っていたこの時期、中高の新設に手を挙げる私立学校は無かったようです
担当者が県内私学にお願いして回って、何とか新設にOKしてくれたのは昭和学院のみ
そんな中で手を挙げた、県外の学校法人が渋谷教育学園でした
(誘致に苦慮していたため土地代は無料だったそうです、あくまで噂ですが)

県の用意した土地に隣同士で開校した渋谷幕張と昭和秀英ですが
県民の評価は、どこの馬の骨が作ったのかわからない渋谷教育学園より
すでに県内で実績のあった昭和学院のほうが高かったようです
しかし、その後の渋谷幕張の快進撃は皆さんご存じの通りです

公立人気の高い千葉県では、私立は公立に落ちたら進学するものでした
そのため、私立は公立高校の序列に組み込まれてしまい独自の進化が難しい状況にありました(県千葉や県船橋に落ちたら行くのが市川や東邦という具合に)
そこに、渋谷幕張は県の外から大穴を開けました
東大合格者数であっという間に県千葉を抜き去り、公立の序列の外に出て行きました
千葉の私学も企業努力で序列から抜け出すことができるとやって見せたわけです
このことは県内の私学、特に上位校に大きな衝撃を与えたでしょう

また、県内に東大を目指せる私学が誕生したことで、中学受験が活況を帯びてきます
以前なら開成や桜蔭を第一志望にしていた層が、渋谷幕張を志望するようになります
東京に出ることが必須だった中学受験が県内で済むようになると
受験のハードルが下がり、中学受験をしてみようかという児童が増加してきます

それは渋谷幕張に届かなかった子が進学する学校のレベルを上げることになります
市川や東邦や昭和秀英が渋谷幕張の恩恵を受けることになったわけです
中学入学者のレベルが上がったことで、東邦は高校受験停止に踏み切ることができ
市川は渋谷幕張を追いかけろとばかり、公立の序列からの脱却を目指して動いています
(昭和秀英の動きがもうひとつ弱いのは、県との結びつきの強さ故でしょうか)

渋谷幕張の躍進は渋谷幕張だけのことではないのです
 

>>渋谷教育学園幕張高校 公式ホームページ
 

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