第8講 英語は学校のペースで勉強すればよい
最近は政府の後押しもあり英語教育の低年齢化が進んでいるようです
この世に無駄な勉強などありませんから、必ずしもそれを否定はしません
ただ、高校受験の観点でいえば早期の英語学習はあまり効率のよくない勉強です
英語はほぼ中学校3年間しか学ばない奥の浅い教科です
新指導要領で小中学校とも内容が増えましたが、上位生に大きな影響はないでしょう
公立高校の入試問題は学習指導要領の範囲内で作られていますから
要求される知識量は5教科の中で最も少ないといってよいです
(ただし私立上位校では高校レベルの出題もあるので知識量は増えます)
上位生にとっては、英語は最も少ない労力で高得点を取れる教科です
実際、千葉県の公立入試では最も高得点を取り易い教科となっています
詳しくは 進学コラム にまとめていますのでご覧ください
少ない労力で得点できるということは
早く勉強を始めても、すぐに追いつかれてしまうということです
したがって、早期の英語学習は公立入試ではあまり有利にならないのです
中学校のペースで勉強しても十分入試に間に合います
ただし、中3になったら秋の過去問に向けて先取り学習を始めましょう
公立上位校を目指すなら英語よりも国語ができるほうが有利です
国語は生まれたときから学習が始まる奥の深い教科です
要求される知識量も多いので簡単に得点力を上げることはできません
早期に意識して勉強すれば高校受験で大きな差となって現われるでしょう
小学生から英語塾に通うくらいなら国語塾に通ったほうが得策なのです
ただし、英語は中位以下の生徒には理解が容易でない教科です
中位生や下位生は英語塾に通うことで効果を出せるでしょう