第7講 高校受験はマラソンのようなもの
受験勉強の中心的教科である英語と数学は「積み上げ型の教科」だといわれます
中1内容の上に中2内容があり、中2内容の上に中3内容があるからです
積み上げ型の教科では中3内容が中学校の集大成となります
したがって、入試に出題されるのは必然的に中3内容が中心になります
それは1・2年でどんなによい成績を取っても
3年で頑張らなければ入試には勝てないことを意味しています
高校受験は中3での勉強が重要であり、中2までの成績や順位はあてにならないのです
もちろん、1・2年での演習量が足りないと受験勉強で苦労することになります
1・2年でしっかり基礎を固めておくことはとても大切です
中2までは受験を意識した勉強は必ずしも必要ではありません
中学校の進度に合わせて復習をコツコツやりましょう
定期考査前に再度定着のための勉強をすれば基礎固めは十分です
中3になってから(中3内容に入ってから)受験勉強をスタートして
夏休みごろからペースを上げ、過去問を始める秋ごろにスパートして前に出れば
きっと合格を手にすることができるでしょう
高校受験はマラソンのようなものです
スパートをかける後半までは周りのペースに遅れないようにしていればいいのです
そして、その時が来たら全力でスパートをかけましょう
ここで全力でスパートをかけられないと勝つことはできません
親御さんの世代なら
シドニー五輪で金メダルに輝いた女子マラソンの高橋尚子選手が
35キロ付近でサングラスを投げてスパートをかけたのを覚えている方もいるでしょう
2位以下の選手をぐんぐん引き離していく、あのイメージです
大切なことは、その時に全力でスパートをかけられる体質を作っておくこと
スパートをかけられる体質とは、勉強できる体質=学習習慣です
スパートをかける時期までに学習習慣ができていなければ受験に勝つことはできません
中2までは成績や順位を気にするより、学習習慣の確立を目標にしましょう
高校受験で勝てるどうかは、中2までの「習慣づけ」にかかっているのです