Q6 入試相談っていったい何ですか
Q5にも書いたように、千葉県の私立高校には
入学試験の成績で合否がほぼ決まる高校 と
12月の入試相談で合否がほぼ決まる高校 とがあります
8校ほどの上位校を除き、ほとんどの県内私立高校は入試相談で合否が決まります
入試相談とは、12月中旬に中学校の先生が生徒の成績表を持って私立高校に出向き
受験予定の生徒1人1人の合格の可能性を相談するというものです
そこで、成績表を見ながら
「この生徒は大丈夫でしょう」とか
「この生徒は入試で頑張ってもらわなくては」とか言われるわけです
(実際の様子を見たわけではないので、私の想像が入っています)
もちろん12月ですから、まだ願書も出していません
これは私立高校と中学校の内々の約束ということになります
相談結果の扱いは私立高校によってさまざまですが
ほぼ合格が約束されたり、入試の点数に大きく加点してくれるなど
いずれにしても非常に有利に受験できることになります
入試相談は単願(専願)の生徒だけでなく、併願の生徒に対しても行われるので
中学校では「安全校は入試相談のある高校から選ぶように」と言われるのが一般的です
入試相談の基準は事前に「併願○○以上、単願○○以上」などと中学校側に通知されます
その基準をもとに11月に三者面談が行われます
(中3の2学期、または後期中間考査までの成績を使用する高校が多いです)
当然のことながら、三者面談の行われる11月までに私立受験校を決定しておく必要があります
ただし、入試相談のない高校は三者面談終了後に希望しても受験することができます
入試相談は推薦入試(中学校長などの推薦書が必要)でも、一般入試(推薦書不要)でも行われます
推薦入試を行う高校では、入試相談の基準=推薦基準であるため数値は公表されるのがふつうです
日出学園 併願 5科23以上
国府台女子学院 併願 5科23以上 など、公式ホームページに掲載されてます
八千代松陰や千葉英和など一般入試を行う高校の場合は、あまり入試相談の基準を公にしません
(もともと私立高校と中学校の内々の約束ですから、基準を公にすべきものではないでしょう)
入試相談は中学校側には事前に合格が読めることで浪人を出さずにすむ効果をもたらし
私立高校側には早い段階から受験生を確保するという「青田買い」の効果をもたらします
あまり良いイメージは感じられないかもしれませんが、上手に使えば心強い制度になるでしょう