Q4 私立併願校の決め方を知りたい

千葉県の高校入試は公立高校の人気が高いのが特徴です
特に上位層は公立第一志望が大半のため、私立は主に公立の併願校として受験することになります
県内上位私立高は多くないので、公立が決まれば私立もレベルと地域でほぼ自動的に決まります

さくら進学クリニックでは、公立と私立のレベル分けを以下のように分類しています
(私の経験による独自の分類であり、公式のものではありません)
 

公立1番手校 ・・・ 県千葉・県船橋・東葛飾・千葉東

 私立1番手校 ・・・ (渋谷幕張)・市川・昭和秀英

公立2番手校 ・・・ 佐倉・薬園台・市立千葉・小金

 私立2番手校 ・・・ 芝浦工大柏・専修大松戸・日大習志野(+αで成田・麗澤)

公立3番手校 ・・・ 市立稲毛・船橋東・八千代・県柏など

 私立3番手校 ・・・ 入試相談で合否が決まる高校

渋谷幕張は難易度が高くなりすぎて、公立の併願校として使いにくいため( )をつけました
入試相談についてはQ5・Q6を見てください

以下、公立1番手校を公立1、私立1番手校を私立1、というように省略して表記します
 

千葉県では公立の人気が高いため、私立は公立の間を埋めるようにレベル分けされています
公立1を不合格になった生徒は主に私立1に進学し
公立2を不合格になった生徒は主に私立2に進学します

公立1が不合格でも、公立2なら合格していた可能性が高いので(個々に例外はありますが)
入学する生徒のレベルは 公立1 → 私立1 → 公立2 → 私立2 → 公立3 という順になります

したがって、公立1の受験生は併願校を私立1から選べばよく
公立2の受験生は私立2から選べばよいわけです

ただし、中学校の先生は安全校として入試相談のある高校の受験を求めてくることが多いので
公立1と私立1のみ、公立2と私立2のみ、といった受験の仕方には難色を示してきたりします
したがって現実には「公立1と私立1・3」「公立2と私立2・3」というパターンになります
 

公立2志望ならこれでよいのですが、公立1志望では気をつけなければいけないことがあります
それは私立1(市川・昭和秀英)の合格難易度がかなり高いことです

公立対策中心に勉強してきたか、私立対策中心に勉強してきたかで個人差は出ますが
県船橋より市川のほうが合格するのは難しいでしょう
昭和秀英で県船橋とほぼ同レベルかなという感覚です
(このあたりの感覚は塾の先生によって違いはあると思います、あくまでも私個人の感覚です)
千葉東志望の生徒にとっては、第二志望の市川や昭和秀英のほうが合格が難しいことになります

したがって、「公立1と私立1・3」という併願パターンだと
私立の合格は私立3(安全校)のみという可能性もけっこう出てきてしまいます
その場合、公立が不合格になると、かなり不本意な高校進学になってしまうでしょう
そのため実際には、公立1志望の受験生は私立1・2・3の3校を受験することが多くなっています
(私立3を1月20日の八千代松陰やその後の都内B推薦にすれば、私立1・2の結果で棄権が可能です)
千葉県の高校受験は、公立受験校のレベルが上がるほど私立受験校が増えてしまうのです
 

ところで、私立では単願(専願)や第一志望の優遇を行っている学校が少なくありません
単願や第一志望では併願より実力が低くても合格できます
私の知る限り、上位校で第一志望でも何の優遇もされないのは渋谷幕張だけです

また、私立に上位で合格した生徒の多くは公立高校にも合格するでしょう
合格者の多くが公立に流れてしまうので、私立では合格者=入学者ではありません
私立の場合は「併願の偏差値」=「入学者のレベル」ではないことを認識しておきましょう

 

Q5 私立高校の入試制度を知りたい

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