Q2 内申書について知りたい

最近は受験案内本や県教委のホームページに実物が掲載されていますので
内申書=調査書の実物を見ることは難しくありません、一度見ておくとよいでしょう
前年のものになりますが、県教委のHPではこちらのページの様式1~17に入っています
(例年9月に発表される実施要項で最新のものに更新されます)

内申書に記載されていることがらは
教科の学習の記録(評定)、出欠、行動・特別活動・部活動の記録などで
一般に内申点として点数化されるのは「教科の学習の記録(評定)」です

評定以外の項目の扱いは高校によってまちまちですが
2021年から最大50点まで加点できることになっています
ただし、県千葉・県船橋・東葛飾・千葉東・佐倉・小金など上位校は加点なしの高校が多く
あっても薬園台で10点、市千葉で15点と配点は多くありません

加点なしの高校では、生徒会長だろうが、英検2級持っていようが
そのことが点数化されることはありません

あくまでも「総合的に判定する際の参考とする」だけです
(総合的に判定する際とは具体的にはボーダーラインで並んだ場合です)
 

千葉県では2002年まで内申点として用いられるのは第3学年の評定だけでしたが
2003年からは第1学年から第3学年までの合計が使われることになりました
したがって内申点は 5段階評価×9教科×3年=135点満点 となります

2022年の公立入試の評価方法は
学力検査500点+内申点135点×K (+加点)+学校設定検査の得点=総合得点
Kの値は県千葉・県船橋・東葛飾・千葉東・佐倉・小金が0.5、薬園台・市千葉が1です
(Kの値も9月発表の実施要項で最新の情報に更新されます)

上位校では内申の扱いが学力検査の500点に比べて小さいので
学力試験勝負の入試だといってよいです

ただし私立高校の入試相談(Q5・Q6参照)では
中3の2学期(2期制の場合は前期or後期中間)の成績を使用しますので
内申点を多く持っているほうが有利な学校選択ができるのは確かです

1点・2点の差を過剰に気にする必要はありませんが
授業をきちんと受ける提出物の期限を守るなど、当たり前のことを大切にしましょう
 

点数以外では「欠席日数」や「行動の記録」が気になるところだと思いますが
欠席が3ケタを超える、警察の世話になったことがある、など特殊な事情がない限り
問題にされることはないと思ってよいでしょう

(遅刻や早退は調査書に記載されません)


2008年から公立入試では調査書の評定を算式1で修正してきました
2021年入試からは算式1を使用しないことになっています
したがって、調査書に記載されている得点=内申点になります

 

Q3 公立高校の入試制度について知りたい

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