第14講 上位生が塾で教わるものは勉強ではない
私は公立上位校受験のために塾に通うのは中3の1年間で十分だと考えています
中学入学からはずいぶん先の話になりますが
塾について早めに理解しておくことはよいことなので、ここで取り上げておきます
高校受験のために塾に通う人は多いでしょう
しかし、塾に通う目的を正しく理解している人は少ないように思います
塾は勉強を教わる場所です
だから、多くの人は塾に勉強を教わりに行っていると思っています
中位生までなら、塾は学校で理解が十分でなかった勉強を教わる場所になります
したがって、塾は勉強を教わる場所という認識でOKです
しかし、上位生ならば学校で理解が十分でないということはほとんどありません
学校の勉強がベースである公立向けの基礎勉強も塾で教わるほどの内容ではありません
上位生にとっては、塾で勉強を教わること自体はあまり重要ではないのです
上位生にとって大切なのは
「学習内容の理解」ではなく
「学習内容を定着させるための訓練」です
上位生の受験勉強の中心は「教わること」ではなく「訓練すること」なのです
したがって、上位生が塾で教わるべきものは学習内容よりも訓練の仕方です
今日習った内容は
「入試によく出る」のか「あまり出ない」のか
「すぐにマスターしなければいけない」のか「追い追い」でよいのか
家に帰って、「どう復習するのが適切なのか」を教わることが学習効率を高めるのです
新しい内容を習った後
「今日の内容は難しかったと思うけど、千葉の公立ではよく出るから繰り返し練習しておこう」
そういう一言が上位生が塾で教わる最も大切なものなのです