第11講 国語の重要性
日本で日本語で受験する限り、国語はすべての教科の基本です
どの教科でも問題文の意味を取り違えれば正解を望むことはできません
その意味で国語は最も重要な教科です
第8講でも書いたように、国語は生まれたときから学習が始まる奥の深い教科です
中3にもなれば国語力の個人差は大きなものになっています
その差をわずか1年間の受験勉強で埋めることは難しいでしょう
したがって、できるだけ早い時期からの対策が重要です
遅くとも中学校入学と同時に、できれば小学生のうちから対策を始めましょう
とはいえ、何をしたらよいのかよくわからないのが国語の勉強です
私自身も明確な答えは持っていません
だからこそ、早めにできそうなことをやっていくことが大切です
私の経験からアドバイスするならば
国語力を育むために読書が大切なのはもちろんですが
同じくらい大切なのは「大人との会話」です
(これは、できれば小学生のうちからやっておきたいことになります)
国語は語学なので語彙力がものをいいます
言葉を知らなければ文の内容を読み取ることはできません
試験では大人が書いた文章が出題されるので
大人の言葉をたくさん知っているかどうかが結果を左右します
大人の言葉を覚えるためには大人との会話が有効です
ふつう子供にとって身近な大人は親と先生だけなので
意識して親子の会話を持つことで語彙力を高めることができます
もうひとつアドバイスすると
国語は学校の授業で問題の解き方をほとんど教えてもらえない教科です
苦手な生徒には学校の授業だけで得点力を向上させることは難しいでしょう
国語にも解き方のセオリーがあり
それを知っていれば早く正確に答えを見つけ出すことができます
そうした解き方のセオリーを教えてくれる問題集に取り組んでみましょう
書店で探したり、ネットで検索すれば、適切な問題集が見つかるでしょう