質問9「公立後期の国語・数学の難易度について」(2017.2.19)

【いつもここを見ている受験生さんからの質問】

後期入試は時間が10分減るのに、問題数はさほど変わらなく、一問あたりの配点が高いので
上位校を受ける受験生は数学や国語では点数が下がるのが大半ですか?
 

【さくらの回答】

質問ありがとうございます

公立入試が始まっている時期ですから、いつもここを見ている受験生さんも
すでに何年分か過去問を解いて前期と後期の違いを実感しているのではないかと思います
その上で質問されているということは
実感ではなくデータから見た違いを聞かれていると解釈してお答えいたします
 

まず平均点を見てみると、前期・後期の選抜になった2011年からの6年間で
国語は前期が40点台4回、50点台2回に対し、後期は40点台はわずか1回のみ、残り5回が50点台です
数学は前期が40点台5回、50点台1回に対し、後期は40点台1回、50点台5回と完全に逆転しています
前期より後期のほうが平均点が低かったことは、数学は1度もなく、国語は2012年の1度だけです

平均点を見ると後期は前期よりも得点しやすい問題であることがわかります
各高校では前期選抜で上位生が抜けていますから、それを考慮すると
平均点の得点差以上に難易度の差がある(後期のほうが易しい)と考えてよいでしょう
 

前期と後期の問題数を比べると
国語は前期は大問8問、後期は7問で、後期の方が1問減っています
時間が10分短くなることに対して、問題数を減らして対応していることがわかります

それに対して、数学では前期・後期とも大問5問で大きな違いはありません

そこで、数学の問題ごとの難易度の差を正答率から見てみたいと思います
2016年の正答率10点ごとの問題数を見てみると

正答率(以上~未満)  前期 → 後期
  0~10%  3問 → 4問
10~20%   3 → 1
20~30%   1 → 1
30~40%   0 → 0
40~50%   1 → 3
50~60%   2 → 1
60~70%   4 → 1
70~80%   1 → 2
80~90%   5 → 3
90~100%   1 → 6

応用問題である正答率0~20%の問題数は6問→5問と1問減っているものの差はわずかです
標準問題である50~70%は6問→2問と大きく減っており
そのかわり、基本問題である80~100%は6問→9問と3問も増えています
平均点upの要因はここにあるようです
 

後期の数学は前期に比べて標準問題が減って基本問題が増えているわけですが
上位生にとっては標準問題も基本問題も取れて当然の問題ですから
平均点が高くなっているわりには上位生には得点しやすくはなっていないといえます

ただ、確実に取れる問題の難易度が下がっているので、テキパキとスピーディーにこなしていけば
前期より10分少なくても、応用問題に取り組む時間はむしろ多く取れるでしょう
後期は基本問題の訓練度によって40分が長くも短くも感じられるということです
 

数学に関しては、上位生全体で取りやすいとか取りにくいとかではなく
難しい問題が解けても、基本問題で時間がかかったり取りこぼしが出たりするタイプよりも
難問に弱くても、基本問題を早く確実に解けるタイプのほうが高得点できるといえるでしょう

後期は単純に時間が10分短いからというだけでなく
出題傾向を考慮してもスピーディーな処理が求められます
上位生は基本問題を早く確実に解く訓練をしておきたいものです

 

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